この冬、発売予定! 老舗醤油屋×TIU生による新作バウムクーヘン

2022年07月13日

 「企業研究」の授業では、実在企業の事業/商品化プロジェクトに参画し、顧客に商品を販売するまでのプロセスを経験的に学修することで企業の実態を学んでいきます。今期(2022年春学期)は、創業200余年の歴史をつむぐ笛木醤油の新たな取り組み「バウムクーヘン事業」に参加させていただきました。

 授業で市場?環境分析やフィージビリティスタディ、マーチャンダイジングなどを学んだ学生たちは、笛木醤油のバウムクーヘンが作られている工房や、店舗のある小江戸川越を訪れ、客層やライバル店を実地調査。4つのグループに分かれ、商品のターゲットを設定し、独創的でユニークな商品を考案した後は試作と改良を重ねました。

 7月5日(火)に行われた最終発表では、笛木醤油から社長、女将、バウムクーヘン事業責任者をお迎えし、試食を提供するとともにオペレーションや売上予測なども説明。「斬新なアイデアばかりで、バウムクーヘンの可能性を広げてもらった。どのチームも甲乙つけがたい」と笛木社長を唸らせました。

 僅差で最優秀賞に輝いたのは、餃子の皮で作ったカップとソースをトッピングしたチーム。川越には柔らかい食感の食べ物が多いことに目をつけてトッピングにパリッとした食感を持たせ、王道のイチゴソースとスパイシーなカレーソースの2種類を用意することで甘いものが苦手な客層へのアピールも期待できるとしました。インスタ映えする仕掛けや「コト体験」の要素もさりげなく盛り込んだ提案に、笛木社長から「商品化するインスピレーションが得られた」との評価をいただきました。

 提案に至るまでは、バウムクーヘンを揚げたり紅葉おろしを添えたりと試行錯誤を繰り返した学生たち。発表後には「次々と湧いて出る課題に商品を作る難しさを知り、同時に楽しさも味わえた」「考え抜いたアイデアであっても、笛木醤油との質疑応答で改善点に気づき、学ぶことが多かった」などの感想が聞かれました。

 最優秀賞のアイデアは、この冬「川越バウムLab.」にて商品化される予定です。

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